FTSN関西イベント「Com−ともに」企画 スリランカ折鶴募金報告

遅ればせながら、2月18日におこなわれたFTSN関西のイベント「Com〜ともに」で、参加者とともに、スリランカの被災者のために折った折鶴の報告をFTSN東京代表の内田さんからさせていただきます。

この折鶴は、熊本の「日本フェアトレード委員会」からスリランカのNGO団体(OSEEDVG)を通して、被災者の方に届けられます。
OSEEDVG(Organization for Socio-Economic and Education Development of the Vulnerable Groups)は日本&スリランカフェアトレードプロジェクトのスリランカ側プロジェクト組織です。

今月頭の合宿の後、私が熊本に出向き、関西のメンバーによるメッセージカードをつけて代表の清田さんに直接手渡しました。

あと、募金に関しては、全体で25142円で、その半分をフェアトレード委員会、半分をアジア太平洋資料センター(PARC)に寄付しました。
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PARCの支援活動
①津波の直後には、スリランカ首都コロンボで医薬品を調達し、北部の都市ジャフナに届けました。また、ジャフナ県の被災者キャンプで生活している人びとに、食事や日用品の提供をしました。
②現在は、仮設住宅を建設するための資材(ヤシの葉)を提供し、主に女性が中心とな ってヤシの葉を編む作業が行えるよう支援をしています。また、今回の津波で最も被害を受けた漁民を支援するため、漁民が一日でも早く仕事を再開し、家族を養うことができるよう、船や魚網の提供をする準備を進めています。
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折鶴の件では色々ありました。
あるスリランカ緊急支援をしているNPOに、この折鶴を被災地に届けてもらえないかとの申し込みに対して、「本当に必要なのは、水や医療品。千羽鶴は日本人の自己満足に過ぎない」ということで、受け取っていただけませんでした。

関西のメンバーは、そういうことも熟考した上で、「ともに」というテーマに沿い、イベントの参加者が単に募金するだけではなくて、イベントの場でなんらかの行動を起こすことで、参加者にともにつながっていることを感じてほしいということだと、とういう旨を伝えたのですが、了承を得られませんでした。

そこで、フェアトレードに関わる団体で、津波の緊急支援を行っている団体ということで、「日本フェアトレード委員会」へ打診したわけです。

折鶴を渡すときに、これまでの経緯をお話したところ、その場に清田さんと同席したスリランカ人留学生のラヴィさんによれば
「確かに必要なのは水や医療品だが、それ以前に、被災者たちは何よりも大切な家族や友人を多く失い、失意のどん底にある。遠く日本からのこのような祈りのこもった千羽鶴は、彼らを少しでも元気付けられる素敵な贈り物だと思います」
とおっしゃってくださいました。

以前に日本フェアトレード委員会は、熊本の子供たちとともに、文房具や、子供たちの書いた絵を被災地にとどけています。そうしたところ、被災地の子供たちからお礼の手紙が届きました。その子供の手書きの手紙と、それをラヴィさんが日本語に訳したものを見せていただきました。中身は、「すてきなおくりものをありがとう。私たちのおとうさんやおかあさん、たくさんの人がなくなってつらいけど、がんばります。またおくってください。」という内容でした。

きっと折鶴も、よろこんでいただけると信じています。

大きな災害が起こったときは、世界中の関心が集まって大きなお金が集まるものですが、すぐに忘れ去れるものです。しかし、被災者の方々の大変な生活はこれからも続いていきます。今後も継続して支援をしていきたいと考えています。

被災地の現状については アジア太平洋資料センター(PARC)のホームページをご覧ください。
http://www.parc-jp.org/home/contents_home.html

FTSN東京 内田陽子

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内田さんお疲れ様でした。

イベント当日ほとんどのお客様が鶴を折って下さり、折り方が分からなかった方も一生懸命にメッセージを添えて作ってくださいました。
ご協力心から感謝申し上げます。
熊本のラヴィさんのおしゃったように現地の方は、家族を失ったり精神的にも癒されない状況があると思います。
私自身も神戸の震災を小学生のときに経験したので、その不安や心細さは身にしてみて予想できます。
確かに折鶴は自己満足ではないかと企画段階から議論になりましたが、ただお金を寄付するだけでなく、鶴を参加者やスタッフとともに折り、現地に想いを馳せながら現地に届けたいと考えました。
私が神戸の震災当時、久しぶりに行った学校に各地の小学校から手紙が送られており、とても嬉しかった記憶があります。
イベント時皆様が一生懸命折って下さって、私たちの想いが伝わったのかなと嬉しく思いました。
改めてお礼を言わせていただきます。
ありがとうございました。

FTSN関西 山根実紀