先日、お料理の先生が、「これずいぶん前に借りたのだけど・・」と、VHSのテープを返してくださった。
見ると、たしかに3年以上前にたくさんダビングして配りまくった、私の撮影・編集のビデオテープ。名前も旧姓で、「第2回海外研修生」となっている。
実は、2000年の夏に、オーストラリアのマクドナルドハウスへ研修に行かせていただいた。新聞の公募だったのだが、倍率が低かったようだ。
そのころ、わたしはず〜っと模索中だったのだが、現地のハウスがあまりにもすばらしくて、
「これからは日本もこうなって欲しい!」と目からうろこが落ちたように感激し、現地のハウスのビデオを9分に編集して、あらゆる知人に配ったのでした。
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研修先は、シドニー郊外のドナルド・マクドナルド・ハウス。
(世界的にも有名なハウスだったらしい)
「子どもが入院中に、家族が休める部屋があるとよい」
という体験はじゅ〜ぶんにしていたものの、行く前はひとつの支援の方法としか考えていなかったのです。
でも、社会に開かれたハウス、チャリティーのシステム、ファンドレイジング、地域,企業との協力体制などを目の当たりにし、これはすべての課題を解決するすばらしいモデル事業だと感激しました。
(%笑う女%)
一緒に研修させていただいたもう一人の研修生は、ご主人が厚生労働省でご本人は現在看護大学教授。
当時は東京大学の看護学の学生で、修士論文の研究テーマでもあったのです。
「この事業は、国にはできない」 ←日本では
と彼女は言っていましたが、オーストラリアではしっかり市民活動として地域に根付いていました。
しかも、完全な市民活動であるアメリカのハウスとはまた違って、利用者の出身地の地方自治体もそれぞれのハウスに利用者分の助成金をだすよう、国で決めていたのです。
企業・市民・行政・病院・財団が連携して、それぞれが自分には何ができるか考え、実践できる場でした。
それまで小児医療に関して、国と病院しか目に入っていなかった私には、初めて肌で感じた市民活動でありました。