今回の國學院大學の授業は、ゲスト講師にお願いしました。

NSA(Normalization Sports Association)という団体の代表である筑波大学院生の相羽さんです。

相羽さんは大学院では障害児教育が専門で、特に障がいのある方とない方のコミュニケーションを研究しています。

またご自身が生まれつき弱視なのです。

高校までは大学付属の盲学校に通い、普通高校へ編入のような形で入って適応性や周りの受け入れなどを研究するプロジェクトのモデルケースとなっていたそうです。特別支援教育法の先駆ですね。

約15名の学生は、みんな真剣に彼の話に聞き入っていました。

パワーポイントも、まぶしさに弱い彼はバックを暗色にしています。

盛りだくさんの授業でとても楽しかったですが、特に私が面白かったのは、
「障害」ってなんだろう。。という事をみんなで考えるというものでした。

もしもこの世が、
①車椅子の人ばかりだったら
②視覚障害の人ばかりだったら
③聴覚障害の人ばかりだったら

小グループに分かれ、ひとつテーマを選んで議論しました。
(%ニコ男%)(%笑う女%)(%ニヤ男%)(%ニコ女%)(%笑う男%)

世の中全部の人が車椅子だったら。。
「自転車がなくなる。」「階段がなくなる。」「天井が低くなる。」「道幅が広くなる」

視覚障害者だったら。。
「音がもっと発達する。」

聴覚障害者だったら。。
「手話とか表情が豊かになる。」「交通事故が増える。」

などなどいっぱい考えました。

階段は車椅子の世界には使えない。でも、階段は障がいのない人(ふつうの人)にとってはありがたいもののはず。(ふだん意識していないけど)

社会は人数の多いタイプの人たち(マジョリティ)を基準に作られている。

第2次大戦後に、住民の大部分の人が聴覚障害であるという島が存在していたらしいけど、そこは聴覚障害者にはパラダイスだったそうだ。

つまり「障害」とは、社会や環境が作り出しているのである。
・・・という話がこの授業で実感としてつかめました。

相羽さんが代表を務める団体NSAは、健常の方といろいろな障がいをお持ちの方を、大学生以上の社会人も含めて、スポーツやレクリエーションを通してつなげるという活動をしています。

スポーツは仲間意識を育て、またルールを簡単に改正できるなどの理由だそうです。

ディズニーシーや高尾山、またお料理対決など、その他の活動の写真なども見せてもらいました。

年齢もそれほど変わらないけど、しっかり目標を持ちポジティブに生きる姿は、学生(主に4年生)の目にはどのように映ったのでしょうか。

(%月%)(%星%)(%星%)(%星%)