今日は、パラリンピック元陸上競技選手で、NPO法人バラエティクラブジャパンの千葉まさあきさんに、國學院大學のNPO講座ゲスト講師をしていただきました。
千葉さんは20代で海で事故に会い、頚椎骨折なさってから車椅子で生活なさっています。
今日はその事故のときの話や三途の川を渡りかけたこと、幽体離脱体験などから、車椅子陸上競技との出会い、パラリンピック出場までを明るいキャラクターの千葉さんならではの調子で話していただきました。
パラリンピックは1992年のバルセロナ、96年アトランタ、2000年シドニーと日本代表で出場。
日本では向かうところ敵無しの千葉さんでも、世界を相手にすると、体の大きさの違いから競技環境や早期訓練などあまりにも日本は遅れていて唖然としたとのこと。
でも持ち前の負けん気の強さと努力で、どんどん実力をつけ、最高2位の成績も修めています。
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http://www.sportsman.ne.jp/chiba/
そして、14歳のアメリカのパラリンピック女子選手を見て衝撃を受け、諸外国と日本の障害に対する考え方の違い「障害を言い訳にするな」、当たり前のようにすべての人が使える施設や交通、また幼いころから障害児向けのスポーツプログラムがあることなどでたいへん刺激を受けたそうです。
日本は障害者に対して暖かく手厚いようで、実は隔離し特別扱いし、結果的に自立を奪ってしまっているようですね。
子どもたちを早くから自立を目標にスポーツなどをとおして教育し、またそのような環境作りをしていくバラエティクラブは世界に広がるチャリティで、その日本支部(アジアで最初)を千葉さんは立ち上げたのでした。
アメリカなど寄付やチャリティが盛んな国では、政治家や芸能人などビッグネームが理事などに入り、NPOを経営面で支えています。
100年かかってでも寄付やチャリティの文化を根付かせる・・と千葉さんはおっしゃっていましたが、でもやっぱり日本ではまだまだきびしいですね。
日本の障害児たちが、堂々と町にでてふつうにどこでも行かれますように、千葉さんはバリアフリーアドバイザー会社も立ち上げました。
心のバリアフリーと形のバリアフリー、きっと同時に進むのでしょうね。