アメリカ便り:女性が始めた家事支援ビジネス

アメリカ・ミネソタ州の大学院で女性学を学んでいます。
えんで、帰国の際にたまにボランティアをしており、大変お世話になっています。

先日、テレビで女性が始めた新しいビジネスについてやっていたので、ご紹介したいと思います。(FoodTV「Recipe for Success」より)

Dream Dinnersという女性2人で始めたビジネスなのですが、毎日の食事の支度が大変な働く女性向けに新しいサービスを提供しています。キッチンと様々な食材がそろえられた店舗で、顧客が料理を「あとは焼くだけ」の状態まで作って持ち帰ることができるのです。1度の来店で2週間分をまとめて作るので、2時間くらいかかります。作ったものは、アルミケースやジップロックに入れて持ち帰って、自宅でまとめて冷凍して、あとは毎日焼くだけでOKだから、買い物の手間、毎晩の料理の作業、さらに調理器具を洗う手間なんかが必要なくなるので、忙しい人には喜ばれているそうです。今まで毎日やっていた夕食の準備は、半月に2時間で済むというのは、働くママさんにはうれしいのではないでしょうか。アメリカでは、ただレンジでチンするだけの冷凍食品や缶詰で夕食を済ませる家庭も多いのですが、冷凍でもちゃんと手作りした食事が手間なく用意できるというので、サービスが広がりつつあるそうです。
ドリームディナー http://dreamdinners.com/

店舗では広く機能的なキッチンに、既に洗って切った野菜や肉、調味料が揃えられていて、レシピを見ながら、順番に盛っていけばよいのです。だから、例えば好きな野菜を増やしたり、嫌いなものを減らしたりするのは自由。あくまで本人がやるから、味付けだってレシピ+α の我が家流にできます。料理に自信のない人は、スタッフが手伝ってくれるので、新しいレシピにも挑戦しやすいと思います。料金は4人とか6人家族分くらいを1回の食事分としてつくるので、一人分にすると一食3ドルくらいです。3ドルで、手間をかけずに毎日手作りの料理が食べれるのは家族にとってもうれしいかもしれません。日本でも毎日食材を宅配してくれるサービスはありますが、このようにまとめて作るというのはかなり大胆な発想で、面白いと思いました。だた日本のように、炒めたり、茹でたり、煮たり・・・と様々な調理法を駆使する文化では「だた焼くだけ」というのは便利な反面、味気ないかもしれません。

藤原