2006年02月20日 Asahi.comより抜粋
http://www.asahi.com/job/news/TKY200602190216.html
仕事が正社員と同じパート労働者の賃金は?
正社員と同じように働くパート労働者に対し、正社員の賃金水準
と比べ7割以下しか支払っていない企業が28%に達していることが、
21世紀職業財団の実態調査で分かった。同水準だった企業は、7分の1程度。
パート労働者は全国で約1200万人に達し、年々増加。責任ある仕事を
任される傾向が進む一方で、待遇面に格差が残る現状が浮き彫りになった。
厚生労働省は03年に改正したパートタイム労働指針で、仕事や責任に
差がなければ正社員と同等に処遇するよう企業に求めている。また、同じ仕事を
している臨時社員などの賃金が、8割に達しない場合は公序良俗に反するという判例も
あり、同省では「賃金を7割以下にしている企業は悪質。指導を強化したい」としている。
調査は昨年の9月から10月に従業員5人以上の1万3000事業所を対象にし、
2821事業所から回答を得た。 仕事内容が正社員とほぼ同じで、人事異動の頻度や
責任の重さも同じような「正社員的パート」がいる事業所は35.7%。
管理職やグループリーダーなどに登用している事業所は10.5%あり、
サービスや販売の職種で多かった。
「正社員的パート」がいるとした事業所のうち、賃金(基本給)が正社員と
同水準としたのは14.5%で、賃金の決め方も同じとしたのは11.6%。
賃金は「正社員の7割程度」が19.9%、「6割程度以下」が8.5%。
差をつける理由は「勤務時間の自由度が違う」「もともとの契約で労働者も納得している」などが目立った。