「株式会社オスビー」紹介 2 −株式会社の誕生−

(NPO・えん 会報「万里夢」30号より)

■株式会社の誕生 ■

代表取締役河本さん。会長一人、専務・役員5人、監査役一人、その他出資者2名、相談役2名、という体制でスタート。事務所はワンルームマンションの1室。出資金1千万円で買った。河本さん曰く「家賃はお金を捨てるようなものでしょ。たとえ会社が儲からなくて、5年後に原資は無くなっても皆さんの大事な出資金でマンションを買っておけば、全くゼロにはならないでしょ」。

<起業心得3:転んでもただにはしない覚悟を>

出資した10人は年齢も経歴もバラバラ。保険会社員、企業の定年退職者、元公務員、宅建の資格を持った人などなど。
事業内容はメンバーの得意とするものをすべて網羅した。
食料品衣料品日用雑貨の販売、生命保険・損害保険代理業、不動産売買、賃貸仲介管理業、パソコン教室の経営、保育業など。
そして、それぞれが出来ることを、できる範囲内で、地域内で仕事して、売り上げを会社に入れる。なんだか“会社ごっごをしているみたい”と思わす発言してしまった。
河本さん自身そう思っているようす。

でも考えてみると『あなたの人生を豊かに実らせることを応援』という目的は達成しているし、出資者自身が、出資することで自分達の人生を豊かにしている。そして小額だが収益は上げている。コミュニティを再生し、地域の課題を地域内で解決するという、コミュニティビジネスの原型がここにはある。