「株式会社オスビー」紹介 3 -根っこは男女共同参画-

(NPO・えん 会報「万里夢」30号より)

■根っこは男女共同参画■

ところで河本さんの最初の夢はどうなったのだろう? 
喫茶店経営は事業計画に載っているものの、採算が合わないのでペンディングにしている。しかし事務所そのものが地域の隠れ家的喫茶店の機能を果たしている。事務所は、講習会などの部屋貸しもしていて地域のサロンになっている。クリニックの夢は、女医の友人と一緒に女性のための『アイル女性クリニック』を中央区月島に立ち上げ実現した。

河本さんは中央区の男女共同参画推進委員会委員、中央区女性ネットワーク会長でもある。学生時代は名簿も男女混合ではなく男女の順、学級委員は決まって男子という時代。女子校に入って気付いたことは、やる気があれば生徒会長にもなれるという事実。子育て中も、夫に家事・育児を分担してもらった。女性が依存しないで自立して生きていける社会は、誰でもが自由に生きやすい社会ということを、直感していたのかもしれない。社名のオスビーは2000年5月、中央区女性海外研修者の会で福祉・介護保険制度の視察目的で訪れたスウェーデンのオスビー・コミューン(市)から取っている。スウェーデンの人々の生き方に触れ、“女性・男性として生きる”から“人間として生きる”をモットーに地域に貢献できればという想いを持ったことが、会社設立に繋がっている。

(株)オスビーLASの理念がこれからどんなふうに進化し発展をしていくのか楽しみだ。