CBの現場から「不思議なレストラン&病児保育」

7月4日(水)東京マイコープNPOサポートセンターの主催で
「第2回コミュニティ・ビジネス入門講座」が開かれました。
「コミュニティービジネスの現場から」と題して、講師に松浦幸子さんと
賀川祐二さんをお招きしました。

初めに、講師の方のプロフィールと事業を始めたきっかけについてお伺いしました。
松浦さんは、精神障害者の方々が玄米や無農薬野菜を使ってランチを提供すると同時に自ら食事もできるレストランや喫茶室等を運営するクッキングハウスを主宰しています。松浦さんは、以前精神病院のケースワーカーをしていましたが、そのときに、患者さんは入院しているか自宅に引きこもっているかで、居場所がないと実感していました。そこで、食事を通して、精神障害者の方が受容されていると感じ、楽しく過ごすことが出来る場所を作りたいと思ったのが、現在の事業を始めたきっかけだそうです。
賀川さんは、保育の必要なお子さんが病気になったときに、保育する人を派遣する
事業を行なっています。
賀川さんは、以前会社勤めをしていましたが、そのときに一番困ったことが、
お子さんが病気になったときに、自分か奥さんのどちらかが会社を休まざるを
えなかったことでした。そこで、会社を辞めることを契機に、
現在の事業を始めたそうです。

続いて、講師の方に参加者からの質問にお答えいただきましたが、
お二人に共通していていたことは、まずやってみるということでした。
どんなに綿密な計画をたててもそれはあくまでも計画で、動き出せば、
問題点も見えてくるし、協力してくれる方もでてくるので、
動くことが大切とのことでした。

松浦さんの明るく・粘り強く・苦労を仲間と楽しむことを心がけているということ、
賀川さんの当面採算が取れないことを
覚悟なさっていることが、強く印象に残りました。

(記:事務局)