初めまして。
本祭直前の2月からEV事務局で働き始めました仲野です。

今は本祭の残務に追われる毎日・・・
コーヒー・ブレイクしながらフッと
「来日された監督たちは、日本にどんな印象を持って帰られたのかなあ?」
と思います。

本祭中、お一人で参加されていた監督さんたちをお誘いして、
超日本的な居酒屋でスタッフ・ボランティア入り乱れ、
つっ込み箸で肴をつまみながら歓談した日がありました。

そのときに、パレスチナのシャハダ監督が
こんなことをおっしゃっていました。

「我々が他のフェスティバルでイスラエル人たちと同席したことがあります。
ところが、我々の映像が始まると、彼らはみな会場から出て行ってしまい、
パレスチナで何が起こっているのか見ようとしなかった。
私たちはずっと闘い続けたいわけではない。
もし彼らが本当にパレスチナ問題を解決したいと思うのなら、
いつでも胸襟を開いて話し合う心の準備はあるのですよ」
と。胸が痛みました。

本祭翌日、英語の苦手なイランの
ムハンマドレザ・ワタンドゥースト監督の依頼で半日、浅草寺を案内しました。
会話のままならぬ珍道中にもかかわらず、とても喜んでくれましたが、
ビデオカメラを手にした若き監督の視点、
カメラワークが大変面白く、私にとっても興味深い時間でした。

彼がとっても気に入ったもの、
それは人力車のお兄さんのはいていた地下足袋。

「ニンジャの靴!!あれがどうしても欲しい!!」

探し当てた店がしかし、彼の足に合うお気に入りの色のものが無く、
ちょっぴりがっかりしながら帰ってきました。
撮りまくった映像を、今ごろ誰に見せているのでしょう?

みなさんまた、新たな映像を持って、
「EARTH VISION地球環境映像祭」に参加していただきたいものです。