映像を生かすこと <「食・映像から見る もうひとつのアジア」より>

今月よりボランティアとして参加している、いなとみです。

早速、日曜、APLAとの共同イベント、「食・映像から見る もうひとつのアジア」にボランティアとして参加してみました。
映画館でドキュメンタリーを見ることはあっても、こういうイベントに出席して、映像を見ることは初めてだったので、どういう方々が集まるのかなと興味津々でしたが、場所が新宿御苑のインフォメーションセンターということもあり、気軽に、散歩感覚でみなさん立ち寄ってくれたのかなというのが印象です。
でも、映像もトークも、ただ今日本をお騒がせしている食をテーマにしているので、きっと、参加した方々は得した気分で会場を後にしてくれたことでしょう!!

APLAとの共同イベントということもあり、APLAの活動の一環でもあるフェアートレードを描いた、「死の季節よ、さらば」で、イベントは始りました。
その後「エビの履歴書 ー育てる人と食べる人」では、手軽に私たちの食卓を豊かにするために、私たちがいかに、自然サイクルを乱し、生きていくうえで大切な倫理というものを多く失っているかを痛感させられました。
最後に「自然の楯 ーTsunamiからいのちをまもったもの」ですが、私たちが乱してしまった自然のサイクルが、結局は天災を導き、私たちを苦しめるという当然の結果に、今更ながら驚いています。

その後は、トークショーで村井 吉敬さん(早稲田大学客員教授、APLA理事。著書に『エビと日本人』ほか)、谷 洋一郎さん(静岡県南伊豆町百姓)が、食を囲む世界情勢をテーマとしては重いはずなのに、なぜかとても楽しく分かりやすく話され、あっという間に、時間が過ぎていきました。

映像は、それぞれ単作として上映してましたが、不思議と原因と結果が感じられる構成でトークとの関連性も明確で、イベントとしての質の高さに個人的に感心しています。

やっぱり“映像の力って”、すごいですよね。
年に1度の映像祭はそれはそれで、大切ですが、真の成功は、その後に、こういう活動をすることで、映像を生かすことだと、改めて気付きました。
映像祭で上映される映像は、テーマが身近なので、地方や、教育の場、もちろん、企業内など、もっと、上映の場が広がるといいですよね。
(上映後、来ていた学生の方が、大学で映像を上映したいがと相談していたようなので、まさに、こういうことですよね・・・)。
これからも、様々な企画を、他の組織と共同で進めていくことで、地球環境映像祭の存在意義を、どんどん日本全国に広めていってほしいものです!!

次回はどんな方々と出会えるのかな。皆さまとも、お会いできる日を楽しみにしています。それでは、長々とお邪魔しました。