バグダッド事務所からのメッセージ

最近、日本ではイラク情勢に関する報道が少なくなり、実際にイラクで生活する人々の『声』を聞く機会も非常に限られているのではないでしょうか。そこで昨年12月に実施された国民議会選挙をイラクの人々がどのように捉えているかについて、バグダッド事務所のイラク人の同僚に聞きました。

〜バグダッド事務所スタッフ(プログラム・アシスタント)からのメッセージ〜

 『昨年の12月15日に国民議会選挙が行われました。多くの人々が、選挙が『平穏な日常生活』と『民主主義』をもたらしてくれるだろうという想いを胸に、投票所へ行きました。投票所へ行くこと自体が危険であるにもかかわらず、7割という投票率の高さは、イラクの人々のこの選挙への期待の高さを表しています。

 現在も多くの罪のない市民が爆破テロにより犠牲になっていますが、多くの国民が投票へ行き、直接政治に参加することにより、イラクに再び平和が訪れ、人々が安心して暮らせる日が来ると信じています。しかし、その道は決して平坦ではなく、長く時間がかかることもイラクの人々は知っています。

 民族、宗派を超え、イラクの人々の手による、本当の意味での『イラク』という国を再建していきたいのです。12月15日の選挙は、その第一歩となりました。日本の皆さん、これからも私たちの国作りを応援してください。』

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