住宅再建事業は今、厳しい冬の中で完成した新家屋への引越しが始まっています。家屋といっても、土壁で平屋のため、土でできたかまくらのような印象に近いと言っていいでしょう。そのかまくらの中の暮らしぶりは?と覗いて見ると、意外や意外、なかなか華やかさと温かさがあります。部屋には火鉢のコタツがあり、その周りで家族が団欒をしています。
住宅再建というと、これまでどうしても男性的な事業というイメージしかありませんでした。しかし、地域の女性と話す機会が増えてくると、「男はどこでも寝泊りすることができる。だけど、女性や子どもたちはそういうわけにはいかないの。家を持つというのは、女性や子どもたちが安心して寝泊りできる場所ができるということ。だから、住宅再建は女性にとってとても大切なの。」と、よく耳にします。
アフガニスタンの女性たちの細やかな心遣いが、色とりどりの新しい生活と温かみを家族にもたらしているのです。