先日、アンマンで国際移住機関イラクミッション(IOM-IRAQ)主催のセキュリティ研修が実施されました。コース内容は、前半2日間の集中講義で誘拐事件への対応方法や地雷、無線等の知識について叩き込まれ、後半2日間は砂漠で襲撃されたり、監禁されたことを想定した実地訓練です。
訓練では着色弾で受講者の運転する車両が襲撃されたり、道路脇に爆発物が仕掛けてあったり、訓練用に設置された検問所で武装したスタッフに脅迫を受けたりします。訓練だと頭で分かっていても、やはり長時間緊張した状態で受ける訓練はなかなかハードです。
もちろん、この研修を受けても身の安全が保証されるわけではありません。しかし、有事の対応方法への理解を深めることで、自分や同僚の身が危険に晒されるリスクを減少させることはできます。今後もこうした研修を通じて、情勢が不安定な地域での勤務に備えていきます。