レバノンへのご支援をありがとうございました。JENはレバノンでの目標を達成し、緊急支援を終了します。

昨年7月12日以降の、イスラエルによるレバノンへの攻撃を受け、JENは停戦直後の8月17日より現地入りし、ニーズ調査を行いました。そして、戦災により不自由な生活を余儀なくされている、レバノン南部の帰還民に対して、衛生用品キット、および瓦礫撤去や住宅再建のための道具などを供給しました。

衛生用品キット配布事業では、支援の手が届いていない内陸部の5村での配布により、帰還民の衛生状況を改善することができました。また、瓦礫撤去道具配布事業では、家屋に被害を受けたレバノン南部の38村にて、道具管理委員会を立ち上げました。その委員会に対して瓦礫撤去や住宅再建の道具を配布し、帰還民が最低限必要とする住宅環境を整備しました。

現在、38の支援対象村では、

① 道具貸し出しに関する広告
② 道具を貸し出す村人の公平な基準での選定
③ 道具を貸し出し
④ 道具の管理
を、各村の道具管理委員会が自分たちで続けています。

そのためJENは、帰還民が最低限必要な生活環境の整備の土台を築くことができたと判断し、今後はレバノンの主体性を尊重して事業を完了することを決定しました。

これまで、レバノンの緊急支援にご支援いただいた方々、本当にありがとうございました。JENはレバノンからは撤退しますが、今後も紛争や災害で厳しい状況に置かれた人々に対する支援を行っていきます。これからもJENへのご協力をお願いいたします。