日本の天然林を後世に残すために

本日(1月25日)の朝日新聞朝刊「ひと」欄に、河野昭一氏が紹介されています。

河野氏が代表世話人を務める「日本の天然林を救う全国連絡会議」では、日本の天然林の危機を訴えています。
また、昨年12月に発行されたレポート、「林野庁による国有天然林破壊の歴史と現状」−日本の林野行政機構改革の緊急性・重要性に関する見解−は、ウェブサイトからもダウンロードすることができ、森林伐採や生態系保全に関心がない人にもわかり易く書かれています。

そのレポートを読むと、過去50年余りに亘って、日本の天然林がいかにして伐採され続けてきたかが分かります。河野氏が撮影した写真も、破壊される天然林の現実を物語っています。

河野氏は、これを林野庁の「伐採行政」と呼んで、その責任に言及していますが、レポートの文中に“国民の負託を受けて日本の森林を預かる「林野庁」”という件があり、改めて国有林は林野庁のものではなく、我々国民の財産なんだと思いました。

「日本の天然林を救う全国連絡会議」は、天然林を林野庁ではなく環境省の管轄にしようと唱えていますが(それもどうなのかな、と思ったりしますが)、行政に任せるのではなく、自分達が受け継いだ財産である天然林を、責任をもって後世に残すという認識を持ちたいですね。

「日本の天然林を救う全国連絡会議」のHPでは請願署名も受け付けているようです。