4月2日の月曜日 12時半 ある作業所のドアを開ける。
「こんにちは〜」の声で「待ってましたっ」と言わんばかりに
勢いよく玄関に飛び出してくる。
この日は朝からとてもいい天気。
我々おばちゃんボラも当然ながら散歩やと覚悟していた。
なんで覚悟なんやというと、彼は歩くのがとっても早い。
おばちゃんにとっては小走り状態なのであ〜る。
ちょっと待ってやと言えば停まって待ってくれるのやけど、
すぐに元を取り戻すかのように先へと行ってしまう。
川岸を歩きながら、ベンチで一休み。
もう、背中はしっかりと汗の海。
出かけに渡されたビーチボールでしばし遊ぶが、
どうも好きくない様子。
よっしゃ、それやったらまた歩こうよ。
来た道と違う道を戻りつつ自動販売機の前を通りかかった時、
いきなり腕を掴み、バッグから財布を出してジュースを買えという動作をする。
今までになかったことでびっくりしたが、ダメダメ買えないよとはっきり言うと
わかってくれて、何事もなかったように作業所に向って歩き始めた。
喉が渇いたんだね、これからはお茶持参で散歩に行こうね。