最終のテーマは「人はなぜ自死を選ぶのか」
〜その心理状態について考える〜 でした
自死の動機や原因については多くの要因が
絡んでいて解明は難しいとのことだが
ある程度の傾向はわかるらしい
もっとも多いのが精神疾患、身体疾患(病苦)
その他に種々の悩みや家庭や愛情・交友問題
経済社会問題などがある
1960年代以降の調査による日本での原因は
病苦、異性問題、家庭問題、経済問題が多い
どの原因もその人にとっては本当に
大変なことだったんでしょうね
1990年代から注目を集めるようになった現象は
過労自死問題だそうです
「なぜ死に至るまで仕事をやめられなかったのか」
会社への忠誠心・仕事倫理と環境の相互作用
経済的不安というものからノルマの未達成や
職場の人間関係上の問題を挙げて
研究されている先生もおられます
この過労自死問題は今でも一番手薄に
なっているらしいです
ほんとにほんとにいろいろな問題で
自分の人生を断ち切ろうする方が
こんなにも多くおられたことに驚いています
「生き心地のよい町〜この自殺率の低さには理由がある」
という本の著者の岡檀(おか まゆみ)さんの研究から
「町で見つけた五つの自殺予防因子」
①いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい
多様性重視
排他的傾向が小さいコミュニティ
他人と違った行動をしても特別視されない
②人物本位主義をつらぬく
年長者が年少者に服従を強いることがない
③どうせ自分なんてと考えない
様々な出来事に自分の影響力がある
自己効力感(自己信頼感、有能感)を持つ人が多い
④「病」は市(いち)に出せ
トラブルを開示する
やせ我慢や虚勢を張ることの戒め
助けを求めることを恥ずかしいと思わない
周りが何かしら対処法を教えてくれる
⑤ゆるやかにつながる
人間関係が固定していない
地縁血縁の薄いコミュニティ
ここは徳島県の海部町という所で
自殺率が飛び抜けて低い地域だそうです
こういうかかわり方の地域で生活していたら
穏やかな人間関係になって自死ということも
なくなるかもしれません
この地域を見習うべく考え行動していければ
いいなぁと思いました