小学1・2年生クラス
やはり1月はおもちつきと凧上げです。でも小学生の場合は2人1組でおもちつきのリズムを取ったり、だんだん速くしたりだんだん遅くしたり、と少し音楽的な要素が入ってきます。凧上げもだんだん高く上げると歌の高さもだんだん上っていきます。今度はその凧上げの歌「たこたこあがれ」を笛のいろんな場所で吹いてみます。
2月はやはり雪がテーマで、「あめこんこん、ゆきこんこん」を歌いました。交互唱(2つのグループが1フレーズずつ交替で歌うこと。「花いちもんめ」の歌い方)をしたり、サイレント・シンギング(先生の合図で歌の途中を声を出さずに歌い、続きをまた声に出して歌うこと)をしたりするのは「聴いて」「歌う」のに大切な練習です。でも、子どもたちにサイレントの指示を出してもらうと1音ごとに声を消したり出したりしなければならず、ずい分忙しくなってしまいました。(次からはやはり私が指示を出します。)
笛ではこの歌の冒頭をいろんな高さで吹きました。凧上げと反対に、空から降ってくる雨や雪は高い音からだんだん下げていきます。
このように、幼児と低学年は同じ季節に合わせた題材を用いますが、小学生になるとより音楽的な内容にしています。
小学3・4年クラス
3・4年生の3学期は楽譜を学びます。本来楽譜を習うことは文字を習うのと同様に楽しいことなのです。誰か離れたところにいる人に新しい歌を伝えるために、とても便利な手段なのです。そしてこれを学ぶのは3・4年生の時期が最適です。これまで描いてきた「星の通り道」を本来の楽譜につなげていきます。
1月はまず、よく知っている「おおさむこさむ」の歌をうたいながら歌のリズムをみつけました。そして、スケッチブックにブロッククレヨンで太い線を引きながらいろんな長さを表す音符を学び、それを使ってリズム譜をクレヨンで描きました。
2月は音の高さをみつけ、やはりクレヨンで描いていきます。その音の高さを表す太い線の上にリズム譜を乗せていくと、リズムと音の高さを表す楽譜ができました。あとは3月に、「星の通り道」に音符たちを乗せて本来の楽譜につながる予定です。
子どもたちは9才の頃にひとつの節目を迎えます。それまでの模倣の時期から抜けだし、自分と周囲を区別し始めます。呼吸と脈拍の関係が1対4に落ち着いてくるのもこの頃です。それでこの時期の子どもたちには「4拍子」がふさわしくなります。クラベスやトーンブロックを使っての4拍子の練習も楽しんでやっているのがわかります。1年下の2年生たちと全然違う彼らを見ていると、4月からのクラスのあり方ももう少し考える必要がありそうです。