《高学年クラス》
今までは、大宇宙の銀河から地球上の生命の誕生、植物の進化と、話を進めてまいりました。ここからは人類の歴史へと更に進んでまいります。 10月のテ−マは『2万年前の人々の生活』です。子供達は、その当時世界中でたくさん作られた、胸やお尻、おなかの大きな女性像に触れました(もちろん、本物に触れることはできないので、私なりに本物そっくりに作った土粘土のコピ−作品を使いました)。どうしてそんなふくよかな形をしているのだろうか、どうしてこんなものをたくさん作ったのだろうか、と、疑問がわいてきます。それが大事だからつくったということは言えそうです。子供達にはそれがなぜなのか、本に書かれている一般的な見解を知ってもらうことよりも、触れて感じてほしいのです。なぜか分からなくても、そこには不思議があり、ロマンがあるいうことを。一人の女の子が、「なんか分かるような気がする」と、つぶやきました。その子には小さな妹がいるので、何か感じるものがあったのかもしれません。それら女性像を見て滑稽な形だと面白がったりする子供は一人もいなくて、みんな静かにそれらに触れながら見入っていたのがとても印象的でした。
その後、部屋の端から端まである大きな模造紙を広げて、ラスコ−洞窟で描かれた動物画を参考にしながら、大きな動物群をパステルで描いていきました。今までは小さな画用紙で描いてきましたが、今回はおもいっきり描けるので、子供達は大喜びでした。