《高学年クラス》
11月は、『古代エジプト文明に至る道のり』がテ−マです。地球は長い年月をかけて、その白い帽子(つまり北極地域)を大きくしたり小さくしたりしてきました。その帽子がいちばん最後に小さくなり始めたころ、地球は暖かい時代を迎えていました。アフリカ北部の大地では、緑豊かな草原が砂漠へと姿を変え、世界一大きい砂漠が出現します。そこではほとんど全ての湖、川が枯れ果てていく中、ある川だけは脈々と水をたたえ、そのおかげでその川の周囲だけは緑であふれていました。人々はその川沿いに集まり、村ができていきます。小さな村は大きな村となり、やがてひとつの大きな王国へと成長していきます。
砂漠のように眩しい黄色を画用紙に広げていき、そこにうねりながら流れていく青い川を描きました。すると、砂漠と川の触れ合うところに緑が生まれます。緑豊かな川沿いに人々が集う様子を描き加えていきます。
1月の授業のはじめ、皆が描いたこの川沿いの村の絵を一つにつなげてみました。するとそこに長いナイル川と、エジプト王国が誕生しました! 教室の端から端まで続くほどのその流れ。本物のナイル川の長さに達するためには、あとどれくらいの子供たちの絵を並べる必要があるのでしょうか。子供たちに聞いてみました。「100人?」「もっと人数がいるよ」「1000人!」「いや、もっともっと」「100000!」「まだまだ」