東城百合子さんによる「食の大切さを知る」講座には、100名を越える応募がありました。
参加された方の中には、お子さんが小さい頃から使っているという東城さんの本「家庭でできる自然療法」を持参された方が何人もいらしたのが印象的でした。「本の花束」で何度も取り組んでいるのも頷けます。
東城さんは3時間立ちっぱなしでお話をされましたが、その声の力強さ!とても肺を煩った経験がある方とは思えないくらいでした。
大病を患って、どうしたら健康でいられるのかを長年研究、実践されているからこそ、また今の食生活やいのちに対する考え方への危機感から、何が大切かを伝えなければいけないという強い思いがあるからこそ、お元気なのでしょう。
お話の中では、食べ物といのちについて教えていただきました。
食べ物は愛情の表現であり、手抜きをすることは心抜きということ、心が大事であり、手抜きをしては愛情が伝わらない。何がホントか、なにが自然なのか、何を食べればよいか、どうしたら健康になれるのかを考えることが大事、話を聞いてもそれに流されるのではなく調和を考えて食べること、知識を学んで知恵に変えることなどです。
具体的な食については、日本人の食事のとり方をもう一度よく考え、日本人にふさわしい食事を子どもたちに(お嫁さんにも)命がけできちんと伝えていきましょう。
具体的には、
・ごはんはしっかり食べること
・大豆を食べること
・緑黄色野菜をとること(煮物を作りましょう)
ということでした。(お嫁さんは他人ではなく、家の血をつなぐ人だということです)
以下、参加された方の感想からご紹介します。
★親から生かされているのだから感謝を忘れないこと。
★大自然の力や心を忘れないことをあらためて感じました。
★手抜きは心抜き!先生の全てがこのひと言に入っている気がしました。(UNさん)
★もっとも参考になったのは、「言葉」が、他者や環境にまで影響を与えること。箸使いについて話し合い、正しく食事をしていきたいと思いました(TMさん)
★朝食にみそ汁を作ろう!と思いました(MJさん)
★子どもに命令するのではなく、親の自分から手本を示したいと思います。(KUさん)
★ありがとう!が多い、生活環境を作ろう!
東城さんのお話で、自分の生き方、暮らし方を自ら考え行動するということ、それはまさに生活クラブがめざしている「一人ひとりが自治する市民になろう」ということと同じだと思います。
コマーシャルに惑わされず、本物は何かと問い、素性のわかる確かなものを求める私たちの活動は、失われつつあるものを大切にしつつ、決して時代遅れのものではない、未来においても必ず必要なものを、自信を持って語り継いでいきたいと思います。
byヨッシー