今回はとっても魅力的な題名「いいわけしないダイエット」の講師は、職員の健康診断でもお世話になっている、医療生協さいたま・おおみや診療所の松本光正さんです。「ダイエット」をお話されるだけあって、松本さんはスリムでダンディな方でした。
松本さんは医療に携わって、37年。その中で多くの肥満の方を診察され、現代の「3分診療」では減量に大切な話をできないと考え、スリム教室を多く開講されてきました。ご本人も、ダイエットを経験されたとあって、とっても説得力あるお話。結局のところ、結論は「食べれば肥る、食べなきゃ痩せる」。人間はもともと肥るようにはできていないそうで、生活習慣病も、膝や腰などの痛みも痩せることによって治るものも多いそうです。現代の医療は「病気を治す」ことを言いますが、松本さんは「病気にさせない」ことが本当の医療だと言います。そうですよね、医療の考え方が、そんなふうに変わっていったら、いいですよね。
減量には、動機をきちんともつことが必要です。松本さんは、血糖値が高く糖尿病になってしまうということからダイエットを決意され、見事に成功さし、今でもちょうど良い体重を維持されているそうです。旅行に行きたい、あの洋服が着たい、何でもいいでしょう。その動機が強ければ強いほどダイエットは成功します。
次は、毎日の食事のカロリー計算です。カロリー計算というと難しく思うかもしれませんが、自分が痩せたい体重は何カロリーかを計算し、その分を食事から減らしていけばよいのです。何を食べてもいい、と松本さんは言います。そのカロリーをきちんと計算さえできれば、夜遅くに食べても、1日に何回食べてもかまわないそうです。食べ物には、必ずカロリーがある。そのカロリーを必要以上に摂った分だけ、体重は増える。体重1kgは7000カロリーと計算します(100gは700カロリー)。今1日に摂っているカロリーが2500カロリーだったら、それを1800カロリーに落とす(700カロリー減らす)と1日に体重が100g減ることになります。「食べれば肥る、食べなきゃ痩せる」、それが科学的ダイエットといわれる所以です。
そして、ダイエットには「プラス思考を持つ」ことが大切だと言います。「今日は食事をする時間がないほど忙しい」→イライラ…、ではなく「ラッキー、これで痩せられる♪食費もかからないわ♪」という具合に。ダイエットは家計にもやさしいそうですよ。私は先生の講座を聞いてから、そうか、そう考えればいいんだ、と思いとっても気持ちが楽になりました。今度こそ、痩せられそうです(笑)。
2時間という講座でしたが、笑いのたえない楽しいものになりました。最後に参加者の方からの質問も多く出て、講座内容への関心がうかがえました。ただ参加者が18名と少なかったのが、とても残念。この講座を多くの方が聞いたら、もっと健康的ですてきな方が増えたことでしょう…。興味のある方は、松本さんの著書「お金いらずのダイエット」をご覧くださいね。
講座が終って・・・
我が家は、6歳、3歳、1歳の子どもがいます。朝は7時半前には家を出て、帰宅はだいたい7時頃。とてもきちんとおかずが作れません。松本さんに、我が家の事情をお話して、食事作りへの助言をいただきました。それは次の2点。「具だくさんの味噌汁」と「玄米」を食べること。今は白米に「白六穀」を混ぜて食べていますが、単協独自取組みの「はにゅッう米無農薬実験米玄米」を頼んでみることにします。今は炊飯器でも簡単に玄米が炊けるんですね。これなら我が家でもできそうです。 埼玉事務局Y