くらびすと養成講座 第三回目

テーマ:『消費材』 
講師:(株)高橋徳治商店 代表取締役社長 高橋英雄さん

知っていますか?練り製品は添加物だらけだということを・・・・。
⇒これは、資料のタイトル 
もちろん高橋徳治商店の消費材は、例外です。

くらびすと養成講座受講生から受けていた事前質問に沿って、
内容が組み立てられました。

先ず、練り製品の原料であるサカナについての話
四方を海に囲まれている日本なのに、年々漁獲高が減ってきています。原因はいくつか考えられますが、家庭雑排水や農薬による汚染が海に広がっていることがあげられます。排水溝は海に繋がっているんです。合成洗剤の使用なんて、もってのほかです。
それに、温暖化による海水温の上昇。海水温の低い海域に生息していたサカナは、温度上昇に対応出来ないで死んでしまうそうです。

実際の数値として、1984年のピーク時には、石巻での年間漁獲高が1200万トンもあったのに2005年には、511万トン(可食魚は445万トン)にまで落ち込みました。

次に、何故添加物を使うのか?の話
簡単に言えば、原料費を抑えて安い製品をつくるため。また、新鮮でない原料をごまかすためとも言われています。そして、賞味期限の問題も絡んできます。
でも、生産者にそんな事をさせる片棒は、われら消費者が担いでいるのです。
「安くて」「美味しくて」(⇒ほんものの味じゃないのに)「すぐ傷まない」・・・等の勝手な注文が多いからです。その点、原価に見合った価格設定の消費材は、すばらしい!

練り製品業界で行なわれている実態には、受講生一同驚きました。
一見ぷりぷりのカキは、海水濃度より薄い食塩水が注入されているので、浸透圧の関係でどんどん水分がカキに入り込んで大きくなっているそうです。こういうカキをカキ鍋に使うとカキが見えなくなるくらい萎んでしまうらしいです。

最後に、カゼインNaの粉末と水と油を使って美味しそうな?生クリームみたいなのをすぐ目の前で作りました。ここに香りと味の添加物を加えれば・・・本物らしく出来ちゃうんですね。本物を見分けるには、常日頃『臭いを嗅ぐ』のが大事なこと、と教えてくださいました。

みなさん、ご自身の嗅覚・味覚を研ぎ澄まして添加物を嗅ぎ分ける力を身につけて行きましょう。(できるかしら?できますとも!)

文責:くらびすと1期生K