講座「手づくりのある生活を・・・着物リメイク」では
8月22日と26日の二日間、午前午後を通して
思い出の着物から、ベストにもなるブラウスとスカートの
ツーピース作成にチャレンジしました。
講師はワーカーズコレクティブ”いと”の堀 美紀子さんと
富士栄 月子さんのお二人。着物リフォームのベテランで、
コートから小物まで沢山の作品をつくってこられました。
アイディアとセンスは抜群で、講座の始めに紹介された品々に
受講生から憧れの声が上がりました。
思い出の布地を大切にし、現在に活用していく生活のありように、
生きる姿勢の謙虚さ、美しさを感じさせられました。
さて、制作開始。講師作成の見本を試着して、
型紙に補正が必要がどうか、一人一人にアドバイスしていきます。
型紙が決まったら、布のどこにおくか決めていきます。実はこれが
手間と識別力が必要なのです。汚れや傷があったりと・・・
きめ細かな指導を頂いて、裁断へと進みます。
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ミシン掛けも真剣です。
12名の受講生に4台のミシンと2台のアイロンがフル回転。
この講座もミシンとアイロンを気持ちよく貸してくださった
組合員の方々が居られてこそ、実現できました。
心からの感謝を覚えます。同時に、皆さん、それぞれ、
なれないミシンですから、本当に良く頑張って!
後姿が輝いていました。
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縫製技術に必要な要所には一人一人にアドバイスと指導が入ります。
いわゆる「コツ」です。この「コツ」という言葉、実に大切な言葉であって、
現在の生活力不足の有様は、肝心要を教えられるチャンスを捨てて
しまった結果の姿とも言えるのではないかしら。
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おばあさまの愛用された銘仙の着物からのリフォームです。
明治時代の品のようですが、実にモダンで美しい柄です。
布地の複数箇所に痛みがありましたので、上手に接いでいく
必要があり、労作となりました。出来上がりに後少し、作業が
残りましたが、後は自宅でも出来る範囲です。
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こちらは、柔らかいちりめんです。色使いもやさしくて、
お似合いでした。明るい雰囲気にぴったりして、
皆さんが取り組んだ布地はそれぞれにぴったりで、
布地で選ぶ楽しさは、既製服を選ぶ時のセンスより、
より個性が光るのではないかと感じました。
担当 アブラ
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