陸前高田の話を聞く

5/19(土)大人の学校は2011年度の通常総会が行われました。

総会後、陸前高田在住で岩手県県会議員の佐々木茂光さんにお願いをして
「陸前高田の話を聞く」会を開催しました。

昨年の震災から1年以上が過ぎ、勿論私たちは震災のことは忘れていませんが、被災された皆様の今の生活は、欲しいものは何なんだろう、仮設に住んでいらっしゃる方の健康は、どんな暮らしをされているのか、私たちが出来る事は何なんだろうか等、聞きたいことや話を伺いたいことが沢山有り、報道には出ない現地のお話を伺いました。

佐々木さんから震災当日の話を聞きました「津波」の臭い。

私は津波の臭いは想像出来ませんでした。泥の臭い?海底の臭い?
佐々木さんは今まで嗅いだことのない臭いだったとおっしゃいました。

陸前高田は他の被災地域に比べると、被害に合われた方々の人数がとても多い地域です。なぜ陸前高田が他の地域より被災された方が多いのだろう?

佐々木さんからは陸前高田の地形は他の地域に比べると平らな地形と伺いました。
災害訓練等は普段から行っている地域だそうで、今回は「いつもと違う揺れ」を感じ
たそうです。

陸前高田と言うよりは東北地方では2世代や3世代で住宅を構えている方たちが沢山いらっしゃいます。その方々が家をなくし、家族が小さな単位となり、バラバラに生活をするようになってしまっています。
それまではお年寄りにも手作業の仕事が沢山有ったそうです。
朝起きて、仕事が有る幸せを皆さんは生活の中で実感されていたのでしょう。

ところが今はお年寄りは仮設の中で仕事がなく、話し相手も遠くになり、運転してくれていた家族は遠くに・・と言う現状の中で少しづつストレスとなり体調を崩されている方がいるそうです。

お話を聞いていて、私たちに出来る事はなんだろう・・・・現地に行って沢山のお話をして差し上げれば・・・でも時間がなかなか・・・手紙を書こうか・・・でも誰に・・等考えはいろいろ出るのですが中々現実味が出ませんでした。

ある報道で「お料理の本」が欲しい。と言う話を聞きましたので今回おとなの学校では本を送ろうと計画をしています。

本は5月19日の総会の日に「本のECOリング」と題して交換会を開催しましたので、その時の本を送ろうと準備をしています。

送り先の皆さんが本を手にしてくださる日を楽しみに今荷造り中です。

佐々木茂光さんの話に聞き入る参加者

 スタッフ:F