小中高生の2割“携帯”トラブル 架空請求や個人攻撃メール
10月10日8時3分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000090-san-soci
東京都教育委員会は9日、児童・生徒の携帯電話メールやインターネット利用についての実態調査結果を公表し、約2割が架空請求や個人攻撃のメールを受信するなどのトラブルを経験していることがわかった。携帯サイトの1日当たりの平均利用時間は中学生で35分、高校生で1時間3分に達し、子供たちが携帯電話に依存している実態も浮き彫りとなった。
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調査は今年7月、都内の公立小中高校、特別支援学校計42校、1万1032人を対象に実施。携帯電話の保有率は小学生38%、中学生66%、高校生96%、特別支援学校54%で、中学1年、高校1年の進学時に保有率が急増している。
携帯メールやネットでのトラブル経験は、小学生12%、中学生23%、高校生29%、特別支援学校21%で、全体で5人に1人がトラブルに遭っていた。
トラブルの内訳は、「(ほかの人に転送を強要する)チェーンメールを流された」が約3割で最も多く、「メールで悪口、個人攻撃を受けた」「プロフィルサイトに悪口や画像が掲載された」などが続いた。
このほか、ショッピングサイトでの架空請求や出会い系サイトに登録して振り込みを強要されるケース、普段付き合っていない友達からメールが届くなど、個人情報の流出とみられる被害もみられた。
携帯サイトの平均利用時間は、高学年になるほど増加した一方で、通話時間は小学生が12分で最も長く、中高生は8〜10分だった。
また、教員に行った調査では、教員の約75%がいじめの温床といわれている「学校裏サイト」について十分理解しておらず、携帯サイトやメールを駆使する子供たちに追いついていない状況が明らかになった。
さらに、有害サイトのアクセスを制限する「フィルタリング」率は31%にとどまっており、都教委は保護者にフィルタリングの徹底などを呼びかけている