子ども電話相談が設立10年 5日から受け入れ態勢強化http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050301000314.html
ひとりで悩まないで—。子ども専用の無料相談電話を続けている特定非営利活動法人チャイルドライン支援センター(東京)が設立10年を迎え、5日から11日まで(10日を除く)、電話回線を増やすなど普及促進の全国キャンペーンを行う。
フリーダイヤル(0120)997777で午後4−9時に相談を受け付ける。18歳までが対象で(1)秘密を守ってもらえる(2)名前は言わなくていい—などの原則がある。
相談に応じるのは訓練を積んだボランティア。原則として聞き役に徹するが、専門機関と連携、虐待などの問題にも対応する。
センターによると、2008年度は17万件を超える相談があった。昨年11月にはフリーダイヤルを導入したものの、電話が殺到、つながりにくい状況が続いており「体制の拡充が今後の課題」という。
これまでの相談内容は人間関係やいじめ、性の問題などさまざまだが、「電話した後、子どもは自ら解決策を探そうとするようになる」とセンターの加藤志保事務局長(34)。「子どもの声を周囲の大人が受け止められない状況は、10年前から変わらない。子どもの息苦しさを少しでもなくしたい」と話している。