チャイルドライン支援センターでは、子どもたちにとってより利用しやすい環境をつくっていくため、2015年度からオンラインチャットの導入について検討を進めています。
2017年度は、学校生活に対する不安が高まる5月の連休明けの7日間と夏休み明け周辺の9日間、それぞれチャット窓口を開設しました。その後、9月からは出来るだけ日常的に利用できるよう月4回の体制で定期的にチャット相談を実施しました。
2017年度は計57日開設し、1,234件の相談に対応しました。1回あたりのチャットに対応する時間は平均40分となっており、電話(会話が成立した場合の平均約15分)と比べても時間が長くなること、1時間以上におよぶ場合も多くなっています。
利用者の内訳では、女子の比率が80%以上と電話と比べても高く、年齢では中高生の利用が主となっています。
ただ、子どもがチャイルドラインに求めていることは、「話を聴いてほしい」が最多となっており、チャットも電話も共通しています。
ホームページを通じて寄せられた子どもからの感想で、電話を利用しにくい環境なのでチャットを利用したという声があったほか、海外在住の子どもからのチャット利用もあり、これまでチャイルドラインにつながることが出来なかった子どもにも、相談機会を提供することができているとみられます。
【この事業は競輪の補助を受けて実施しました】