外国人留学生に門戸開放・大手企業、国際展開に即戦力期待 NIKKEI NET 5月2日

外国人留学生に門戸開放・大手企業、国際展開に即戦力期待
(NIKKEI NET 2007年5月2日)

 大手企業が日本の大学で学ぶ外国人留学生の採用を拡大する。松下電器産業や富士通は2008年春入社の新卒で30人規模の採用枠を初めて設定、自動車用組み電線大手の住友電装は入社した留学生を戦力に育成するための体制づくりに乗り出す。国際展開の加速には多彩な文化的背景を持つ人材が必要になると判断した。海外にいる日本人留学生の雇用も増えており、採用活動のボーダーレス化が進み始めた。

 松下の国内勤務の外国人は現在、百数十人にとどまっているが、今後3年間で新たに100人採用する。留学生を主体とし、海外大学卒業の外国人も一部含む。グローバル採用チームの柿花健太郎チームリーダーは「松下自体を様々な人種のるつぼにして国際戦略の立案や遂行に役立てる」と狙いを説明する。 (07:01)