指紋採取、修学旅行の再入国は免除 外国人高校生に配慮
2008年04月09日20時29分
日本に入国する外国人に義務づけている指紋の採取と顔写真の撮影について、法務省は9日、外国人高校生が海外修学旅行で再入国する場合に限って免除することを明らかにした。「国籍を明らかにしていない生徒への教育的配慮のため」として、今後、省令を改正する。文部科学省は、今週中にも各都道府県教委などに通知する予定だ。
指紋に関する制度は在日韓国・朝鮮人ら特別永住者を除く16歳以上の外国人が対象。昨年11月に始まった当初から「高校生が人前で指紋を採取するのを見られるのは教育上問題だ」との批判が多く、法務省が対策を検討していた。
新制度では、修学旅行などで海外に行く場合、事前に「身元を保証する外国人生徒リスト」を教育委員会などに送ることで、入管が再入国時の指紋・顔写真を免除する。