外国人登録者数、中国トップ 韓国・朝鮮籍を抜く(朝日新聞2008年06月03日)

外国人登録者数、中国トップ 韓国・朝鮮籍を抜く
2008年06月03日18時58分

 日本に滞在する外国人の中で、これまで最多を占めていた韓国・朝鮮籍の人数が07年末で初めて中国人の数を下回ったことが分かった。法務省が3日、外国人登録者数の統計を公表した。戦前から戦中にかけて日本に移って来た特別永住者が高齢化していく半面、中国からの労働者や留学生が増え続けているためだという。

 統計によると、外国人登録者の数は07年末で215万2973人で、59年に調査を開始して以来、最多。このうち韓国・朝鮮籍は前年より約4700人減って、59万3489人。97年には全体の44%を占めていたが、05年に3割を割り込み、07年は28%だった。高齢化に加え、日本国籍を取得する人が増えたことが影響しているとみられる。

 一方、中国籍は前年から約4万6千人増えて60万6889人となった。技術者などの資格で働いている人のほか、研修生や留学生が目立って増えているという。

 都道府県別でみると、外国人が最も多いのは、これまで同様、東京都だった。一方、特別永住者が多く暮らす大阪府は、これまでの2位から3位になり、代わりに、外国人労働者の多い愛知県が3位から2位に浮上した。(市川美亜子)