シンポジウム 非正規滞在者 排除の上に築く共生でいいのか

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2008緊急シンポジウム
非正規滞在(オーバーステイ)者
排除の上に築く共生でいいのか
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日時:7月21日(月・祝日) pm. 2:00-5:00 (開場 pm. 1:30)
会場:韓国YMCA (千代田区猿楽町2-5-5)
JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分
地図 http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/map1.htm
参加費:1000円 通訳:英語

「ニューカマー」の来日から20年以上が経過しました。当初、そのほとんどを
占めた非正規滞在者は1993年をピークに減少し、2008年には約17万人となっ
ています。しかし現在も、多くの非正規滞在者がこの社会で暮らしています。こ
の間、数万人の非正規滞在者が、在留特別許可によって合法化されてきまし
た。

その一方で、非正規滞在者を犯罪の温床である「不法滞在者」として捉えるま
なざしが定着し、政府も2003年から取り締まりを強化してきました。加えて来
年、新たな在留管理制度を構築し、非正規滞在者をいっさい排除しようとして
います。

少子化を背景に、移民の「受け入れ」議論が「多文化共生」をキーワードに各
界で始まっています。しかしそれは、非正規滞在者を排除した上での「共生」
でしかなく、NGOや市民団体が長年訴えてきた「多民族・多文化共生」とは異
なっています。

シンポジウムでは、こうした「共生」と「排除」が同時進行する現状を、非正
規滞在者の視点から考えてみたいと思います。ぜひご参加ください。

<プログラム(予定)>
● レイ・ベントゥーラさん発題と“DEKASEGI”上映
 レイ・ベントゥーラさん:
(『ぼくはいつも隠れていた—フィリピン人学生不法就労記』(草思社、1993
年)『横浜コトブキ・フィリピーノ』(現代書館、2007年)著者)

●(元)当事者からの発言

● パネルディスカッション:今すぐ合法化を!
 ?非正規滞在者のこれまでとこれから

この社会で暮らしてきた非正規滞在者の現実をなきものにし、「不法滞在者」
半減政策の名のもと取り締まりが強化されてきました。また来年には「新たな
在留管理制度」が構築されようとしています。非正規滞在者をめぐる現状やそ
れにたいして、日本社会が緊急に取り組むべき課題について討論します。

● 質疑応答

<主催>外国人人権法連絡会/移住連/差別ウォッチ・ネットワーク
<連絡先>移住労働者と連帯する全国ネットワーク
東京都文京区小石川2-17-41 T C C 2-203
tel: 03-5802-6033, fax: 03-5802-6034, mail: fmwj@jca.apc.org