浜松市は、旧雄踏町役場(西区雄踏町)につくる外国人学習支援センターの開設を来年1月とすることを決めた。子どもから大人までが通う外国人の公的な学習拠点施設は全国初の試みで、日本人を対象にした日本語ボランティアの養成講座も実施する。
市は1月に計画を発表した後、雄踏地域協議会や関係団体と勉強会を重ねて地元の受け入れ態勢を整え、24日の同地域協議会で了承を得た。8月から庁舎の改修工事に入る。
計画では1階に学習支援センターが入り、2階は南米系外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」(南区卸本町)に校舎として貸し出す。
学習支援センターは、外国人向けの日本語教室を月曜−金曜日まで連日開講する。週3回、日本人を対象にした日本語ボランティアの養成講座も開く。外国人と日本人が同じ場所で学ぶことで、多文化共生の場とすることも目的としている。
国内最多の2万人のブラジル人が住む浜松市では、外国人の就業、定住志向が高い。市は日本語などの学習サポートを行政が担っていく必要があると判断し、09年度の事業として進めていた。国際課の村木恵子課長は「多文化共生の拠点となるように充実した施設にしていきたい」と話している。 (浅井俊典)