第1期連続講座
移住者のリアリティ−−境界から考える
第5回 7/14(火)18:30 山本敦久さん(上智大学教員)
移民とスポーツ-スポーツは境界を越えるのか?-
急激な少子高齢化による総人口の減少、金融危機と製造業の不振、入管法改
定の動きなど、移住者を取り巻く日本社会の状況は刻一刻と変化している。日
本社会は移住者をどのように包摂し、いかなる共生社会を設計するのか。これ
まで幾度となく掲げられてきた「多民族・多文化共生」のスローガンを、改め
て検証することが求められている。
その一方で、素朴ではあるが重要な問題とも格闘せねばならない。——そも
そも移住者とは誰か、移住者のリアリティーとは何なのか。そもそも移住者と
みなされる人びとを一括りになどできないし、そのリアリティーはおそらくス
ナップショットでしか切り取ることができないのだから。
また一方で、それら素朴な問いは、すぐさま自己言及的な問いにぶつかるだ
ろう。——移住者をまなざし、名指す者はいったい誰なのか。移住者を名指す
者であれ名指される者であれ、どちらの立場もけっして自明でないならば、そ
こにあるのは、立場性を自明視させる「神話」の働きである。
<境界から考える>とは、この神話と向き合って立ち、思考することにほか
ならない。その先に何が見えるのか、連続講座で議論していきたい。
【日時】 7月14日(火)18:30〜20:00
なお、この後、同教室で希望者による懇談会をもちます。
【講師】 山本敦久さん(上智大学教員)
【テーマ】 移民とスポーツ-スポーツは境界を越えるのか?-
【会場】 在日本韓国YMCA
東京都千代田区猿楽町2-5-5
〔地図〕http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/
JR「水道橋駅」東口徒歩6分、「御茶ノ水駅」徒歩9分、
地下鉄「神保町駅」徒歩7分)
【参加費】 1000円 学生500円 高校生以下無料
※5回通し参加費は4000円となります
この連続講座は「日本に在住する外国人のための支援」事業の一環として
YMCA国際協力募金より助成を申請しています。
◇講師の紹介◇
山本敦久(やまもと あつひさ)さん。
上智大学文学部講師。専門:カルチュラル・スタディーズ、スポーツ社会学。
主な仕事に、訳書『日本のヒップホップ:文化グローバリゼーションの<現場
>』(上野 俊哉、田中東子との共訳、NTT出版、2009)、論文「レボルト’68
:黒人アスリートたちの闘争とアウターナショナルなスポーツ公共圏」(清水
諭し編『オリンピック・スタディーズ』、せりか書房2004)
など。
【主催・問い合わせ先】
在日本韓国YMCA
TEL. 03-3233-0611, FAX. 03-3233-0633, MAIL. ayc@ymcajapan.org
在日韓国人問題研究所(RAIK)
MAIL. raik@abox5.so-net.ne.jp
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
TEL.03-5802-6033 FAX. 03-5802-6034, MAIL. fmwj@jca.apc.org