かながわの日本語学習支援を考える 〜ボランティアと自治体等の協働による日本語学習支援の可能性〜

■開催趣旨
(財)かながわ国際交流財団では、2007・2008年度の2年間にわたって神奈
 川県内における日本語教室(公民館、ボランティア団体、国際交流協会等の主
 催)の実態を調査し、2009年3月に報告書をまとめました。この調査を通じて、
 日本語教室の中心的担い手の高齢化や人材養成システムの未確立、自治体等の
 公的セクターの支援システムの必要性など、教室運営をめぐる様々な課題が明
 らかになりました(★)。
 2008年7月に文化庁文化審議会国語分科会日本語教育小委員会が出した「地
 域における日本語教育の体制整備について(案)」によれば、今後の日本語学
 習支援に関して、国が一定の方針を定め、「国、都道府県及び市町村は、それ
 ぞれのレベルで地域における日本語教育を促進するために、国際交流協会等を
 利用した日本語教育のほかに、地域の大学、日本語学校、NPO、ボランティ
 ア団体、企業及びその他関係団体とのネットワークを形成し、学習者のニーズ
 に応じて多様な教育が提供できるような体制の整備を図る必要がある」として
 います。
 本フォーラムでは、当財団が実施した調査で把握できた日本語教室の現状と
 課題を報告し、参加者間で共有するとともに、自治体、国際交流協会、地域日
 本語ボランティア団体など、様々なアクターが連携・協力して展開する地域日
 本語学習支援のあり方について、会場の皆様と共に考える機会とします。

 (★)報告書の内容は、以下URLからPDFで取り出せます。
 http://www.k-i-a.or.jp/kokusai/shuppan/houkoku/shuppan.html#nihongo

■日時:11月16日(月) 13時30分〜17:00
■会場:あーすぷらざ・映像ホール(5階)
■主催:(財)かながわ国際交流財団、慶應義塾大学平高史也研究室
■共催:神奈川県 ■後 :神奈川県教育委員会
■参加者:
 日本語学習者、日本語教室ボランティア、
 自治体職員(国際交流担当課職員、公民館職員等)、研究者など
■日程:
 13:30 主催者あいさつ
 13:40 日本語学習調査結果の概要について
 平高史也(慶應義塾大学教授)
 14:00 第1部
 事例報告〜神奈川県内の取り組みから〜
 (1)自治体とボランティア日本語教室の協働の可能性
 つるま読み書きの部屋(志田早苗、王麗香)
 (2)中間支援組織の役割〜ゼロビギナーに対応するシステムづくり〜
 (財)横浜市国際交流協会日本語コーディネーター 山田敦子
 (3)日本語学習に関して公民館にできること
 座間市東地区文化センター館長 植松賢也
 15:00 休憩
 15:10 第2部 パネルディスカッション
 〜自治体等とボランティアの連携の可能性〜
 ○コーディネーター 平高史也(慶應義塾大学教授) 
 ○パネリスト
 ・櫻井弘子(かながわ難民定住援助協会会長) 
 ・中和子(ユッカの会事務局長)
 ・第1部事例報告者
 ○コメンテーター 山田泉(法政大学教授)
 17:00 閉会

■連絡先:
 財団法人 かながわ国際交流財団
 地球市民かながわプラザ 情報サービス課 小山紳一郎
 E-mail : koyama@k-i-a.or.jp
 Url : http://www.k-i-a.or.jp
 〒247-0007 横浜市栄区小菅ヶ谷1−2−1
 TEL 045-896-2896 FAX 045-896-2299