第2期連続講座 移住者のリアリティ−−境界から考える
第3回 「中国出身生徒たちの高校進学と大学進学」
主催者ホームページ
急激な少子高齢化による総人口の減少、金融危機と製造業の不振、入管法改
定の動きなど、移住者を取り巻く日本社会の状況は刻一刻と変化している。日
本社会は移住者をどのように包摂し、いかなる共生社会を設計するのか。これ
まで幾度となく掲げられてきた「多民族・多文化共生」のスローガンを、改め
て検証することが求められている。
その一方で、素朴ではあるが重要な問題とも格闘せねばならない。——そも
そも移住者とは誰か、移住者のリアリティーとは何なのか。そもそも移住者と
みなされる人びとを一括りになどできないし、そのリアリティーはおそらくス
ナップショットでしか切り取ることができないのだから。
また一方で、それら素朴な問いは、すぐさま自己言及的な問いにぶつかるだ
ろう。——移住者をまなざし、名指す者はいったい誰なのか。移住者を名指す
者であれ名指される者であれ、どちらの立場もけっして自明でないならば、そ
こにあるのは、立場性を自明視させる「神話」の働きである。
<境界から考える>とは、この神話と向き合って立ち、思考することにほか
ならない。その先に何が見えるのか、連続講座で議論していきたい
【日時】 11月28日(土)18:30〜20:30
なお、この後、同教室で希望者による懇談会をもちます。
【講師】 鍛治致(大阪成蹊大学教員)
【テーマ】中国出身生徒たちの高校進学と大学進学
【内容】
中国残留婦人の孫を中心とする中国出身生徒の進路を調査したところ、小学校
4-6年で来日した生徒の高校・大学進学率が最も高かった。米国の移民研究を
手がかりに、なぜそうなるのかを考える。
【講師紹介】
鍛治致(KAJI,Itaru)
1968年生まれ。埼玉県出身。1995年から大阪に移り住み、中国帰国者の児童生
徒に日本語や中国語を教える一方、彼(女)らの教育達成について調査している
。2007年より大阪成蹊大学講師。
【会場】 在日本韓国YMCA
東京都千代田区猿楽町2-5-5
JR「水道橋駅」東口徒歩6分、「御茶ノ水駅」徒歩9分、
地下鉄「神保町駅」徒歩7分)
【参加費】 1000円 学生500円 高校生以下無料
※この講座は、「ファイザープログラム〜心とからだのヘルスケアに関する市
民活動・ 市民研究支援」の助成を受けています。
【主催・問い合わせ先】
在日本韓国YMCA
TEL. 03-3233-0611, FAX. 03-3233-0633, MAIL. ayc@ymcajapan.org
在日韓国人問題研究所(RAIK)
MAIL. raik@abox5.so-net.ne.jp
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
TEL.03-5802-6033 FAX. 03-5802-6034, MAIL. fmwj@jca.apc.org