「難民」の現在をしる連続セミナー
日本社会をみつめる難民
〜今秋スタートする「第三国定住」を問う〜
第2回 ベトナム難民のたどった足跡
タイのキャンプで暮らすビルマ(ミャンマー)難民27人が、9月から10月にかけて来日しました。母国で迫害を受けた難民を避難先以外の国が受け入れる第三国定住制度を導入するのは、アジア初であるとして注目を集めています。ところが当事者である難民がキャンプでどのような生活をし、何を思い、何を期待して来日するのか、私たちはどのくらい理解しているのでしょうか。
第三国定住の制度から思い起こされるのは、かつてのインドシナ難民の定住です。1980 年代、日本にやってきたインドシナ難民を1万人受け入れてから、すでに30年が経過しています。第三国定住の受け入れに際し、インドシナ難民の経過を今一度ふりかえることで、今回の難民の受けいれにとどまらず、今後ますます国籍が多様化する日本社会の将来を考えることができるのではないでしょうか。
また、第三国定住が実施される一方で、日本国内で難民申請をしている人びとの問題も見すごすことはできません。日本の難民申請者たちは、法律、生活、文化などさまざまな問題に直面しています。皆さんにこの問題に考えていただくために、今回のセミナーを企画しました。ふるってご参加ください。