11/4広尾 生物多様性と貧困 —私たちの暮らし方—

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2010年は国連が定めた「国際生物多様性年」です。

「生物多様性」とは、あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、さらに、生物が過去から未来へと伝える遺伝子の多様さなどを含めた幅広い概念です。

生物に国境はなく、一国だけで生物多様性を保存しても十分ではなく、世界全体でこの問題に取り組むことが重要です。このため、1992年5月に「生物多様性条約」が制定され、2010年6月現在、日本を含む192ヶ国と欧州連合(EC)が締結しており(米国は未締結)、世界の生物多様性を保全するための具体的な取り組みが検討されています。

今回のセミナーでは、COP10の本会議場サイドイベント「貧困削減と生物多様性保全」(10月27日)のファシリテーターを務める、草野孝久(JICA国際協力専門員)を講師に迎え、イベントの結果をお伝えするとともに、自身のたくさんの開発途上国での経験を踏まえ、生物多様性に起きていることや生物多様性と貧困との関係、そして私たちの暮らしの中で生物多様性が果たす重要な役割や、私たちがするべき暮らし方などを解きほぐしながら、みなさんとともに生物多様性について考えてみたいと思います。