概要:
「ハーフ」や「ミックス」をめぐる問題の中に、様々な差異をどのように捉えるかという問題があります。「ハーフ」や「ミックス」と名付けられる人々に差異を見出すとき、そこには「日本人は〜である」というステレオタイプだけでなく、その差異に対する価値判断が関わります。それらを揺るがし、より多様な形での「日本人」の意味を考えるためにどのような教育的介入が可能なのか、についてワークショップの具体的な方法を紹介しながら考えていきたいと思います。
今回は、五島敦子・関口知子編、2009年、『未来をつくる教育ESD持続可能な多文化社会をめざして』明石書店 で紹介されているアクティビティを実際に行い、その有効性や問題点などについて検討します。どのような場面で、どのような人たちを対象とし、こうしたワークショップが有効に活用できるかついても議論していきたいと思います。