東京学芸大学 「第4回 国際教育センターフォーラム」
文化間移動をする子どもの算数・理科学習とその支援
−発達・学習の心理学の視点から−
多文化な背景をもつ子どもの学力に関する国際比較研究では,多くの国において,ネイティヴの子どもとの間に学力差があることが報告されています。日本でも同じような学力差が存在することが,近年,重大な教育上の問題の一つとして指摘されています。
今回のフォーラムでは,このような現状を踏まえ,特に子どもの算数・理科学習に焦点をあて,これまで発達・学習の心理学において行われてきた研究の成果を概観します。これにより多文化な背景をもつ子どもに対する学習支援を構想するための新しい視座を得ることを目指します。 本フォーラムは,国際教育センターが取り組んでいる共同研究プロジェクト「多文化的背景をもつ子どもへの学習支援に関する発達心理学的研究」の中間報告でもあります。
これからの研究の方向性や課題について,ご来場の皆様と様々な角度から意見交換ができればと考えています。現場で教育実践に取り組まれている方,研究者の方,あるいはこうした問題に関心をお持ちの学生や一般の方もぜひご参加ください。
<プログラム>1. 開会(13:20)
2. 趣旨説明(13:25-13:35)
榊原知美(東京学芸大学国際教育センター)
3. 研究報告(13:35-15:05)
「子どもの具体的な経験が算数の理解を助ける −幼児期の遊びの重要性−」
山名裕子(秋田大学)
「文化間移動をする児童を含む子どもの算数問題解決とその支援−情報処理アプローチの視点から−」
多鹿秀継(神戸親和女子大学)
「わが国の理科授業におけるインフラストラクチャー:認知的・社会文化的アプローチの視点から」
高垣マユミ(実践女子大学)
4. 休憩(15:05-15:15)
5. 討論(15:15-16:25)
<コメンテーター>市川昭彦(群馬県大泉町立東小学校)高木光太郎(青山学院大学)
6. 閉会(16:30)*プログラムの内容は変更となることがあります。