今日は都立高校の一次・前期試験の出願日でした。

出願にはとてもたくさんの書類が必要です。
とくに大変なのは、母国で中学を卒業した生徒には日本の中学の「調査書」がないことです。
そのかわりに母国の中学での卒業証書や成績証明書を提出するのですが、
発行を頼んだけど春節で学校が休みでまだ届かない!!とか、
タイ語だとわからないから翻訳って誰に頼むの!?とかおおわらわです。

もうひとつ大変なのは、書類の記入。
まだ日本語で書類を書くのになれていない生徒たち、
まずは練習の用紙に書き、それから下書きして、ボールペンで清書して…。
書きながらひと言、「あと何回、名前と住所を書いたら終わるの〜?」
でも今は「消せるボールペン」があるらしく、ひとりが持ってきたものが取り合いになっていました。
私たちの頃と比べたら便利になったものです。
(でもあのボールペンで書くときの「間違えられないぞ!」という気合い、個人的には好きなのですが)

さて、出願も無事に終わり、試験当日を想定した面接練習もはじまりました。
「挨拶とお辞儀は同時にしない」とか、
「男の子は拳を固めて。女の子は両手を重ねて」など、決まり事がたくさんあります。
授業の時間内ではなかなかひとりひとりを丁寧に見る時間がないため、
講師の先生方は朝や放課後の勤務時間外にも練習をしてくれています。
最初は照れたり笑ったりしていた生徒たちも、一生懸命に取り組むようになってきました。
あと2週間と少しですが、自信をもって面接に臨めるようにたくさん練習してほしいと思います。

たぶんかフリースクール新宿

※都立高校の入試制度には一次・二次募集と、前期・後期募集の2種類があります。
一次募集で定員に満たない場合のみ二次試験を行う学校と、
あらかじめ前期と後期に人数をわけて分割募集する学校です。