2012年度定住外国人の子どもの就学支援事業に採択されました!

当センターでは、文科省から拠出を受けたIOMより、定住外国人の子どもの就学支援
事業(虹の架け橋教室)の委託を2010年から受けています。この事業は、不登校・不
就学の外国にルーツを持つ子どもたちを学校へとつなげるため、日本語や教科の
サポートを行っており、これまで不登校や不就学の小中学生が学んできました。

しかし、これまで15歳を超えた子ども達は対象となりませんでした。
15歳を超えて来日した子ども達は、日本の中学にも入れず、高校に入るのには高校受
験に合格しなければならず、「たぶんかフリースクール」では、このような学び場のない
子どもたちは自費で学びに来ざるを得ませんでした。

それが、2012年度より15歳以上の子ども(概ね18歳まで)が、この事業の対象となりま
した。つまり、どこにも行き場がなく、これまで制度の狭間に置かれていた子どもたちが、
行政の事業として、学校につなげるためのサポートを受けられるようになりました!

そして、この事業に「たぶんかフリースクール」が選ばれました!!!
これまで当センターの主な対象は15歳を超えた子どもたちで、15歳以下の不登校・
不就学の人数はそれほど多くなかったので、無事採択されるか心配でした。

この事業を受け、これまでフリースクールは午後3時間の授業だけだったのですが、
午前中に2時間の自主事業による授業を行い、子どもたちが午前と午後の5時間、
日本語や教科、高校に入るための勉強を出来るようになりました!

子どもたちが毎日朝に起きて、朝に学校に行って、午後まで勉強するという、当たり前
のことがたぶんかフリースクールでは出来なかったのです。まだまだ普通の学校には
当たり前に出来ていてフリースクールには出来ていないこともたくさんあります。
でも、たぶんかフリースクールには、同じ境遇で助け合える仲間がいて、こども
たちの事を一生懸命考えてくれる先生やボランティアなど、たくさんの人材がいます。

学校のように図書館があって、体育館があって、部活動があって、給食があって…
という訳にはまだまだ行きませんが、子どもたちの学習環境の向上に向けて、今後も
頑張っていきたいです。