夜間中学校の公開授業に行ってきました

先週、ある夜間中学校の公開授業に行ってきました。
夜間中学校は 義務教育を終了できなかった15歳以上の人のための学校で、都内に8校あります。
そのうち5校に日本語学級があり、外国にルーツを持つ子どもたちもたくさん勉強しています。
見学に行った学校は通常学級が6クラス、日本語学級が4クラスあり、13ヶ国65名が勉強していました。
年齢も10代から70代までと多様で、国籍も年齢も関係なく同じクラスで一緒に勉強していました。

まず見学したクラスは初級の日本語を勉強しているクラス。
全員が4月5月に入学したとのことですが、2年生と3年生が同じ教室で勉強していました。
出身国はバラバラなのですが、学習した文型で隣の人に楽しそうに話しかけながら勉強していました。

次に見学したクラスは普通学級なのですが、生徒のほとんどが外国にルーツを持つ子どもたちで、
10代20代の元気な女の子たちに混ざって、70代の日本人女性が一緒に勉強していました。
休み時間に私たちがそのクラスのフィリピンの女の子と話していると、
その日本人女性が彼女に優しく「知ってる人が来てくれたのね。よかったね」と話しかけていたのが印象的でした。

どちらのクラスも先生方がとても丁寧に指導をされていて、
生徒のほうもわからないことは声をだして質問しながら、楽しそうに授業を受けていました。
日本の昼間の中学にも通った経験もある子は、
「日本語が少しわかるようになっても授業はぜんぜんわからなかった。
今はていねいに教えてもらって授業がわかるからとてもうれしい」と話していました。
子ども達にとって「わかる」という実感はとても大切なのだと改めて感じました。

たぶんかフリースクールと同じように外国にルーツを持つ子どもたちが学んでいる夜間中学校、
今まで以上に情報交換などを行っていけたらなと考えています。