放課後。非漢字圏出身の男の子ふたりが漢字の勉強をしています。
3年生の漢字で、「調べる」「意味」「漢字」「習う」…など。
ひとりは少し先に進んでいて言葉の意味はわかっているので、
辞書で新しい漢字を使った言葉の意味を調べているもうひとりを手伝っています。
しばらくすると突然、笑い声が。
「調べるを調べてください」
「意味の意味はなんですか」
「漢字の漢字はどれですか」
おもしろい…らしいです。

ふたりは母語が違うので日本語での会話が成り立たないこともよくあります。
どちらかが冗談を言っても相手はわからなくて「??」ということも。

ひとりがちょっとおもしろい勘違いをした時、
もうひとりが「あなた、それは違います」と言ったのですが、
そのセリフ、言葉は習ったとおりの丁寧な日本語なのですが、
響きは「おまえ、それぜんぜん違うし〜」と言っているようでした。
そしてふたりでなぜか爆笑。
教えている私はふたりで通じ合ったものがわからなくて「?」。

彼らは、言葉そのものだけでなく身振りや表情や声の調子など、
すべてを使って友だちになっているんだなぁと感じました。

たぶんかフリースクール新宿校