10月にはいり、ひとつの「さよなら」がありました。
ネパール出身のAくんは6月に来日して7月にたぶんかフリースクール新宿校に入りましたが、
母国で中学を卒業していなかったため9月入学で夜間中学に入学しました。
けれどその頃にはすっかりフリースクールの生徒たちと友達になっていたので、
しばらくフリースクールと夜間中学の両方に通うことになりました。
が、10月になって昼間はお父さんのレストランを手伝わないといけないということで退室。
本人は「勉強したい」という気持ちを持っているのですが、「しかたないです」と。
学校のみんなもAくんの退室がとっても残念な様子で、
最後の日には連絡先を交換するためにAくんを囲んでいました。
とくに同時期に入学して、母語の違いを乗り越えていつも一緒にいた,
中国出身のWくんと、タイ出身のVくんはさみしそう。
Aくんのいない今週。
生徒たちに「Aくんのお父さんのレストランにお昼ご飯を食べに行きましょう」と言うと、
みんな「行きます!」
Wくん「いつ行きますか?明日ですか?」
…明日は授業です。
お昼休みに行くには遠すぎるかなぁ。
ところで、たぶんかフリースクールは土曜日は授業がないのですが、
荒川区にある本校のほうでボランティアさんと一対一で勉強をできる日になっています。
これは自由参加のため、新宿校の生徒は「遠い」と言ってあまり参加したがりません。
ところが、Aくんが土曜日なら勉強に来られるかもということになり、
「Aくんに会いたい人は土曜日に荒川本校に行きましょう」と言うと、
あんなにめんどくさがっていた生徒たちが「行きます」、と。
もうすぐ受験シーズン、土曜日の“Aくん効果”が続くといいのですが。
たぶんかフリースクール新宿校