お待たせしました。
「すなしま」17号、発売しました。
先般告知したとおり、特集は映画です。
「江東シネマフェスティバル」が開催されるのを機に、古い日本映画にもっと親しんでもらおうということが、狙いです。
ちなみに、表紙の絵は、
「春情鳩の街より 渡り鳥いつ帰る」(1955年、久松静児監督)
という映画のワンシーン。
東京大空襲の夜、荒川土手で出会った二人が、戦後、荒川の旧葛西橋のあたりで再会するというシーンです。
まだ木の橋だった葛西橋が映っている、地域の歴史を記録した映像ともいえます。
映画って、ある麺では街の記録にもなってるんですよね。
しかし、この映画、ビデオやDVDがリリースされてなくて、今となっては上映される機会も少ないので、結局、編集作業中には見られませんでした。
それが残念。
いつか必ず見たいと思っています。
さて、江東シネマフェスティバルですが、
細かい内容はこちらでご確認を。
私としてのお勧めは、「東京物語」(9日、14:00〜 なんと、ゲストに香川京子さん)や「小早川家の秋」(12日、17:00〜 ゲストは片桐はいりさん)はもちろんのこと、小津作品では断然、「浮草物語」です。
「喜八もの」の一つです。
喜八ものとは、小津監督の初期のシリーズで、寅さんシリーズにも影響を与えた人情コメディー。これが、弁士(澤登翠さん)の解説で見られるわけですから!
そのほか、「流れる」(10日10:00〜)、「若ノ花物語」(10日19:00〜)、「幕末太陽傳」(11日19:00〜)、「二十四の瞳」(12日10:00〜)など、お勧め作品が目白押しです。
みなさん、お誘いあわせの上、ご来場を!
私は、シネマサポーターとして、当日運営のお手伝いをしています。