「光の美術館」で発見した「とがび」の芽

中平です。
今日はまず、昨日もすこしふれましたが、とがびプロジェクトの発想の原点となった平成15年(2003年)10月長野市「もんぜんぷら座」市民ギャラリーで二週間にわたって行った「光の美術館」をご紹介します。
この展示により、生徒作品を不特定多数の方々に見ていただくことが、生徒の表現意欲を高め、また多くの一般の方々に歓迎されるということに気づかされました。生徒は、自分の作品と、鑑賞者による感想を読みたいがために、はるばる戸倉駅から電車で朝一番に会場へ足を運んでいました(※戸倉上山田中のある千曲市から「もんぜんプラ座」のある長野市までは「しなの鉄道」で30分ほど電車に乗り、長野駅から歩いて15分ほどかかる行程です)。
一般の方々は中学生の作品群を驚きの眼で鑑賞し、一つ一つの作品に丁寧に感想を書いてくださいました。写真は、会場の様子です。

また、この講座の特徴は、外部のプロのアーティストに学校に来ていただき、その表現を生徒に見せるということがありました。二番目の写真は、教室にドイツのパフォーマンス・アーティストであるボリス・ニーズロニー氏をおまねきし、そのパフォーマンスを鑑賞しているところです。

最後の写真は、長野市で活躍するグラフィティー・アーティストのロボ氏をお呼びし、校内にある中庭での作品制作を鑑賞しているところです。
両者の鑑賞に生徒は強烈なインパクトを受け、翌年はじめて行うことになった「とがび」には、多くの生徒が受講を希望することになりました。生徒にとっても、私自身にとっても、平成15年度の経験は「とがび」実施への自信になりました。また、学校側のやる気次第で、多くの作家や一般の方々が協力していただけるという確信も持つことができたのです。