中平です。3年必修授業「グラデーションマジック」という単元の中の、小単元「マスキングでグラデーション」の様子を報告します。
前時で身近な物をデジカメで超接写し、きれいなグラデーション写真を撮った生徒が、今度はパステルを使い黒画用紙に、グラデーションを作っていきます。ここで重要な素材が、「マスキングテープ」です。このマスキングテープを使うことにより、生徒は、あまり形に気をつかうことなく、色作りだけに集中することができます。また、テープをはがす楽しみがあり、はがした瞬間の美しさや驚きも感じることができます。
美術体験で重要なことは、「想像したよりもうまくできた」という感想を制作後に持たせるということだと思います。やってみたらあんまりうまく出来なかったというのでは、誰でも意欲を失います。そういった点で、黒画用紙にパステルとマスキングテープは、具象表現にも抽象表現にも適していますし、工夫次第では技能的に高い作品も可能になるはずです。
この制作後、いよいよ生徒は、パステルでグラデーションをすることを条件にした、テーマ自由(自分で描く物を決める)のパステル画制作に入るのです。