地元作家展・杏の里板画館を訪ねました。

中平です。今回のとがびのテーマは「戸倉上山田」です。今回、キッズ学芸員の小林副実行委員長と丸山副実行委員長が、出展を計画しているのが、地域の作家の作品です。戸倉上山田地域のみならず、千曲市に名を轟かせている、森獏郎(もりばくろう)さんの杏の里・板画館を3人で訪れました。千曲市・森は杏の花で有名な観光地です。春になると、全国からの大型バスが連なりますが、それ以外は閑散とした静かな場所です。そんなひっそりとした杏の畑の中に、杏の里・板画館はあります。

森獏郎さんは、版画ではなく、「板画家」です。若いときに東京へ行き、偶然見た棟方志功の板画に出会い、それまで文学青年であったのですが、一気に板画家への道を歩み始めました。その後、独学で板画の勉強をし、今に至っています。古い家屋を改造して現在の板画館を作り10年目になりました。10人で一万人以上の来場者数があり、大変満足しているそうです。

大変気さくな森さんは、キッズ学芸員たちに、様々な方法で印刷した版画を見せてくださいました。田島征三さんや小作清史さんの作品など、生徒の興味を引く作品ばかりでした。結局、森さん、田島さん、小作さんの版画をお借りすることになりました。展示名をどうするのかが、キッズ学芸委員の悩みになりました。森さんからは、最近発表された憲法9条に関する新作をお借りする予定です。